『皮』を『革』にするために
2014年03月10日
どうも皆さんこんにちは!
挨拶のネタを
20分程考えた挙げ句
何も思いつかなかった松川です♪
ネタ切れすらネタにしちゃう筆者・・・
カコイイ♪
さて今日は、
先週の革の続きです!
『なめし』や『塗装』
などについて触れていきます♪
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早速ですが、
『なめし』について。
『なめし』とは
生皮を腐らず永く使えるように
加工する事を言います。
大きく分けて、
タンニンなめし
クロムなめし
コンビネーションなめし
の、3つがあります。
タンニンなめし、
木の皮や、果実などから抽出した
タンニン(一般的には渋とも言う)でなめす
古くから行われている方法。
工程数が多く、時間がかかるため、
コストが高くつく。
丈夫で型崩れしにくく、吸湿性に富み、
使い込むほど艶や馴染みが出ます。
よく革製品で、
「飴色になる」
と、表現されますが、
これはタンニンなめしによるものです♪
切り口は茶褐色。
クロムなめし、
「塩基性硫酸クロム」という
筆者にとっては
よく分からんけどなんか格好良い
薬品を用いてなめす方法。
短期間でなめす事ができ、
比較的安価で量産に向いています。
伸縮性に優れ、
柔軟性や弾力性に富みます。
耐久力があり、比較的熱に強い。
焼却すると有害物質が
発生する事があり、
処分の際には注意が必要です。
切り口は青白くなる。
コンビネーションなめし
タンニンなめしとクロムなめしを組み合わせたもの。
それぞれの特徴と利点を活かすなめし方。
次に塗装について、
塗装は大きく分けて、
染料染めと顔料染め
に分けられます。
違いはこんな感じです!

お分かりいただけるだろうか・・・
もう一度ご覧いただこう・・・・・

そこには
滲んだインクと
滲んでないインクが!
2つの違いを決定づけてるものとは、
一体何なのだろうか・・・
それについてお話します♪
染料染め

滲んでる方です。
対象物特有の風合いを活かすために、
染めるように色を付ける。
それゆえ、
革本来の温もりがあり、手触りが良い。
毛穴を塞がないので通気性が良い。
しかし、
表面に傷がつきやすい、
変退色しやすい、
シミがつきやすく汚れが目立ちやすい、
染色時に染めムラができやすい。
等の欠点もあります。
また、前回にお伝えした
傷跡などを隠す事ができません。
欠点こそ目立ちますが、
傷跡などを隠す事ができない事から、
傷みの少ない皮しか使わないこと、
革そのものの表面を活かした仕上げで
通気性と肌触りが良いことから、
こちらは高価となってます。
顔料染め

どんな色でも塗装する事ができるため
デザインの幅が広がる。
塗膜を作るため、
傷跡などを隠せ、汚れに強いが、
毛穴も隠してしまうので
通気性が悪い。
塗膜が厚くなるほど汚れに強くなるが、
革らしさがなく、冷たく硬くなり
フェイクレザーと見分けも
しにくくなります。
こちらは欠点が少ないですが
傷跡などを隠せることから供給量が多く、
比較的安価となっています。
汚れに強いのが魅力的ですね♪
タンニンなめしの染料染めが
1番高価で通気性も肌触りも良く、
使うほどに味わい深くなりますが、
汚れに弱く、シミがつきやすいです。
クロムなめしの顔料染めが
1番安価で汚れに強いですが、
冷たく硬くなり、
革らしさが薄いです。
革に関して言えば、
高価だからジョートーという
訳ではないんですね♪
革の値段は稀少性によるものなので、
革製品はステータスの証と
されているのでしょう!
また見てね♪
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